珍しい仏さまも、堂内におまつりされています。首の地蔵尊は、平野郷の樋之尻口(ひのしりぐち)という地にあった地蔵堂の本尊・地蔵菩薩のお首のこと。徳川家康と豊臣方が争った"大阪夏の陣"のときに、真田幸村が、家康が立ち寄ると見られた陣地横の地蔵堂に爆薬を仕掛けて待っていた。果たして家康は、ここに到来したが、たまたま席を立ったときに地雷が爆発したため、家康は助かったが、地蔵尊のお首だけが、ここ全興寺の境内へ飛んできたと伝わっています。